皆さん、データ移行してますか?(挨拶)
今回はLステップのデータ移行「めっちゃ使えるやん」、
というか「データ移行無しのLステップなんて考えられない」
ってお話をしようと思います。
ということで、データ移行の使いどころやおすすめポイント、注意点などを今回は整理していきます。
では、早速。
Lステップのバージョンアップは随時行われていますので、最新情報は公式ツイッターなどからGETしましょう。
Lステップの「データ移行」機能概要(手順)
データ移行の手順を整理します。
要点だけお伝えすると、
『移行元 アカウントで移行対象を選択して、”引継ぎコード” を発行する』
そして
『移行先 アカウントで”引継ぎコード” を利用して移行を受け入れる』
といった流れです。
手順を既にご存じの方はスキップしていただいてOKです。
・Lステップマニュアル|データ移行する方法
データ移行する項目を決める(移行元での作業)
(画面左側にある、)
[ 設定 -> データ移行 ] をクリックする
(現在操作中のアカウントが移行の「元データ」になるので、)
[ 新規データ引継ぎコードを発行する ] をクリックする
※下の画面イメージでは『移行対象のタグ』 というタグを移行するように指定
[ この条件で引継ぎコードを発行 ] をクリックする
- タグ
- 友だち情報欄
- カスタム検索
- シナリオ
- テンプレート
- 回答フォーム
- 自動応答
- コンバージョン
- リマインダ
- リッチメニュー
- 流入経路
※この引き継ぎコードは移行先のアカウントで利用する
移行を受け入れる(移行先での作業)
(現在操作中のアカウントが「移行先」になるので、)
画面右側の「[D]引き継ぎコード」 入力欄に先ほどコピーした引き継ぎコードを入力する
[ 確認画面へ ] をクリックする
※引継ぎ元アカウントや引き継ぐデータの情報を確認する
(確認:移行先アカウントにてタグ画面を開き、)
移行が成功していることを確認する
以上がデータ移行の手順になります。
どうでしょう、めちゃくちゃ簡単ですよね?
それぞれの機能の中で、移行対象にする設定を選べる点がいいですよね。
データ移行の利用シーン
まだデータ移行機能を利用したことがない方の中には、
「使い方はわかったけど、データ移行ってどんな時に使うの? 」
という疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
私の考える利用シーン、使いどころについて紹介していきます。
複数店舗への横展開
複数店舗を持っており、それぞれでLINEアカウントを運用していきたいような場合に利用するパターンです。
複数店舗ということは、LINEを使ってやりたいことはだいたい同じだったりするので
一つのLINEアカウント(Lステップ)で構築した機能(アンケートとか)を横展開するというものです。
これにより構築の手間やコストを押さえることができます。
また、品質の観点でもデータ移行は有効です。
移行元アカウントでの動作確認が終わっていれば、移行先アカウントでも問題なく動くのでミスを減らすことに繋がりますよね。
(Lステップの動作は色々な要素が関連しているので、移行先アカウントでも動作確認を全くしない、というのはあまりオススメできませんが。)
構築作業用アカウントと本番アカウントを分ける
若干マニアックな内容になりますが、「構築作業」を行うアカウントと「実際に運用」を行う本番アカウントは分けた方がいい場合があります。
ちょっとした構築であれば、本番アカウントで直接作業を進めても問題ないのですが、
例えばカルーセル(新) で回答フォームを構築するような場合、「回答率」を意識して作業する必要が出てきます。
構築したら当然、動作確認を行うことになりますが、動作確認時に「回答した」履歴がクリア出来ないという問題が発生します。
(↓ ” テンプレート -> 作成したカルーセル(新)で[プレビュー]をクリック “)
画像にもある通り、動作確認で動かしてるので当然、回答率は100%になります。
このカルーセル(新) で実際の運用を行うと、動作確認時の履歴が含まれているので、友だちの回答率(反応率)を正確に測ることができなくなりますよね。
もちろん、「回答率とかあまり気にしないぜ」って方もいるかもしれないですが、、
いざ分析を進めてもっと効率を上げよう!と思った時に後悔することになると思うので、一度検討してみては如何でしょうか。^^
ちなみに回答フォームに関していうと、
回答フォーム詳細画面から「回答カウンター修正」タブを利用して回答結果を編集することが可能ですが、
「回答者一覧」タブや「回答一覧」タブの情報は削除することが出来ない仕組みとなっております。
(無視したらよいレベルかもしれませんが、)ゴミが残ってしまう点が若干気になるポイントですかね。私としては。笑
Lステップのデータ移行は「すごい」よ
ここでは、Lステップのデータ移行の『ここがスゴい』 って部分について紹介していきたいと思います。
データ移行機能を使いこなすためにも知っておいて損はないと思うので、ぜひ確認しておいてください。
関連設定を自動判断して移行対象としてくれる
タイトルの通りですが、
「移行対象として選択した機能に付随する”関連設定”情報を、移行対象として自動判断してくれる」 というものです。
この機能はホント素晴らしいですね。
というか逆に、この機能が無かったらデータ移行の利用を躊躇するかもしれない、ってぐらい重要な機能でもあると思ってます。
例を出して説明すると、
移行元アカウントでとある 回答フォーム「A」 を構築したとします。
この回答フォームでは、回答内容に応じて タグ情報「a」「b」「c」 が回答者に付くような仕組みにしています。
データ移行を行う際に、移行対象として 回答フォーム「A」 のみを選択した場合、
(このとき タグ情報「a」「b」「c」 は移行対象として選択していない状態)
実際に移行される対象としては
・回答フォーム「A」
・タグ情報「a」「b」「c」 の両方が対象となります。
これ、すごくないすか?・・・
(あれ、こんなに興奮してるの私だけ?笑)
これの何が嬉しいかというと、
移行作業時の項目選択をミスったとしても、機能一式がマルっと移行されるので構築した仕組みが担保される、という点にあります。
例えばのデータ移行の失敗例を考えてみると、
回答フォーム「A」 と タグ情報「a」「c」 を移行対象として選択して、選択した項目だけが移行される仕様だったとしたら
移行先では 『タグ情報「b」 が不足してるので正しく動かない』 って状態になる可能性があります。
これってかなりテンション下がりますよね。
テンション下がるというか、テンパりますよね。まず「タグbの移行が漏れてる」ってことに気づくのも大変ですよね。
・・・このミス怖すぎてデータ移行とか、できませんよね。
作業するのはヒトなので、選択漏れを”頑張って”防ぐのって、なかなか難しいです。
ある程度は防げても、100%防げないと意味がないので、ヒトの頑張りで防ぐのは「無理」と考えましょう。笑
ちょっと熱く語ってしまったので話を戻します。
機能一式をマルっと移行してくれる、関連している設定情報を自動で判断してくれる、というお話でしたね。
ちなみに、「機能一式をマルっと移行」してくれる対象は、
前述の「タグ」だけではなく、「友だち情報欄」 や「画像」 の情報もマルっと対象範囲内となっています。(画像までカバーしてるあたりが素敵)
また、テンプレートの”パック”で利用している「テンプレート」 についても、同様にマルっと移行してくれます。(ここまでくると感動の涙が。笑)
・・・やっぱりどう考えてもスゴいよ、このデータ移行。
いやー正直、今回いちばん大きい声でお伝えしたかったのはこのスゴさだったので、
長々と書かせていただいて大満足です。笑
これ知ってるだけで、データ移行との距離も縮まるのではないでしょうか◎
データ移行時の注意点
データ移行を猛プッシュしたところで、注意点についても触れておきましょう。
超重要ですので、ぜひ押さえておいてください。
契約中のプラン
データ移行の制約事項として「同じプラン以上の場合のみ、データ移行が可能」 というものがあります。
つまり、移行元アカウントの契約プランが、移行先アカウントの契約プランを上回ってる場合には 移行できない ということですね。
せっかく構築したのに移行できず、やり直し。。。
という悲しい結末にならぬよう、事前に確認することを強くおすすめします。
イメージとしては以下のような感じです。
スタート → スタンダード 【可】
スタート → スタート 【可】
スタンダード → スタート 【不可】
シナリオの移行について
シナリオ設定を移行する場合には、
「友だち追加時設定」で指定されているシナリオ設定を意識する必要があります。
シナリオ移行の基本的な考え方として、
移行対象の「シナリオ設定」 自体の移行と併せて、それに関連する設定ということで『友だち追加時設定 での利用状況(設定内容)』も移行対象となります。
※前述の「すごい」と思うところで記載したように、関連情報をマルっと移行してくれます。
つまり 移行元アカウントから移行するシナリオ設定が友だち追加時設定内で利用されている場合には、
移行後、移行先アカウントの友だち追加時設定にもそれが反映(移行)されます。
ただし例外として、
移行先アカウントで既に友だち追加時設定(のシナリオ指定)が行われている場合には、
移行先アカウントの友だち追加時設定(のシナリオ指定)が優先されます。
シナリオ設定の移行時には、友だち追加時設定を意識するよう心がけましょう。
- シナリオ移行時には「友だち追加時設定」も併せて移行されることに注意
- 移行先で友だち追加時設定(シナリオ指定)が行われている場合は、移行先の設定内容が優先される点に注意
複数回のデータ移行を実施する場合
アカウントAからアカウントBへのデータ移行を複数回行うことは可能ですが、
移行のたびに引き継ぎコードを発行する必要があります。
引き継ぎコードは一回しか利用できないので、
全く同じ移行を改めてやりたいって場合には引き継ぎコードの発行(移行対象の選択)から作業を進める必要があります。
注意点という程でもないですが、一応認識しておいていただいた方がよい部分ですね。
ちなみに、
移行元アカウントで発行する「引継ぎコード」の有効期間は、発行後24時間です。
古いアカウントとのデータ移行
Lステップアカウント作成のタイミングによっても、データ移行に制約がありますので注意が必要です。
2021年1月28日以前に契約したアカウント(旧対応マーク)から、2021年1月28日以降に契約したアカウント(新対応マーク)にデータ移行を行った場合、移行先の対応マークは、旧対応マークに変更されます。
2021年1月28日以降に契約したアカウント(新対応マーク)から、2021年1月28日以前に契約したアカウント(旧対応マーク)には、データ移行ができません。
(Lステップマニュアルから抜粋)
記載の通り、古いと言っても「2021年1月28日」の前後で影響があるのですね。
該当するアカウントを使われてる方は事前に確認しましょう!
移行できない機能もある
データ移行では、すべての機能が移行対象となっている訳ではありません。
2021年8月末時点では、
・アクション管理
・クロス分析
はデータ移行の対象外となっております。
また、基本的な部分ではありますが、「友だち」自体を移行することもできません。
移行可能な範囲については、事前に確認しておく必要がありますね。
移行後は友だち対応マークを確認しましょう
ここは割と盲点かと思うのですが、データ移行を利用するときは、
「友だち対応マーク」および「メッセージ対応マーク」について意識しておく必要があります。
データ移行の手順説明時にはサラッと流しましたが、
実はデータ移行時には、対応マークについても関連情報として?自動で移行対象と判断してくれちゃっています。笑
この仕様については良いとも悪いとも言い切れないのですが、、
(理由:ここの仕様がまだよくわかってない^^;)
少しだけ検証してみた結果を以下に共有します。
例えば移行元アカウントと移行先アカウントの対応マークに差異がある前提で、
対応マークを利用する機能を移行する場合、
- 友だち対応マークは、移行される
- メッセージ対応マークは、移行される
という結果でした。
(”利用する”とは、例えばアクション設定にて対応マークを変更するような設定を行っている場合を意味します)
また、対応マークを利用しない機能を移行する場合、
- 友だち対応マークは、移行される
- メッセージ対応マークは、移行されない
という結果でした。
ざっくりとした検証ですので細かい条件によって動作が異なる可能性はありますが、
「対応マークに関係ない機能を移行する場合でも、対応マークが移行される場合がある」ことを確認できました。
結論としては、
とにかくデータ移行したら対応マークの内容を確認しましょう、ということになります。
(もちろん、移行前の状態を確認しておくことも大事)
以下は余談ですが、
友だち対応マークの移行方式(移行先への反映のされ方)について軽く検証してみたので以下に共有します。
※こちらもかなりのざっくり検証なので、データ移行を行う際には自身の環境で確認してみてください。
パターン1:
移行先には、#(番号)が一致する設定内容が上書きされ、それ以外の設定は残る(と思われる)。→表1参照
(表1:移行による友だち対応マークの反映内容)
# | 移行元 | 移行先 | 移行先(結果) |
---|---|---|---|
1 | AAA | aaa | AAA |
2 | BBB | bbb | BBB |
3 | CCC | ccc | CCC |
4 | ー (設定無し) | ddd | ddd |
パターン2:
パターン1の移行後に移行元で設定追加を行って移行すると、その設定項目は #(番号)そのままの位置に移行され、移行先の #(番号)がひとつズレる(と思われる)。→表2参照
(表2:追加した友だち対応マーク移行時の反映内容)
# | 移行元 | 移行先 | 移行先(結果) |
---|---|---|---|
1 | AAA | AAA | AAA |
2 | BBB | BBB | BBB |
3 | CCC | CCC | CCC |
4 | EEE (これを追加) |
ddd | EEE |
5 | ー (設定無し) | ー (設定無し) | ddd |
ちょっと独特な動きをしていたので、これ以上の深追いはしていませんが、、、
移行元/移行先アカウントで対応マークを利用している場合は、データ移行時に要注意
という結論は変わらずですので、移行後の確認を忘れずに。
データ移行のちょっと細かい話
フォルダ構成も含めて移行される
もしかして「あたりまえやろ」って思いました?笑
私はちゃんと感動しましたよ。笑
Lステップのデータ移行をやったことのない方からすると、
”未分類” フォルダとかに移行されるのかな、とか思うかもしれませんが
ちゃんと移行元の”フォルダ名” のまま、移行されます。
かなり細かい話すぎですが、これに関しては以上です。。
移行処理による上書きについて
複数回のデータ移行を行うと、前回移行した情報は基本上書きされる仕様になっているようなのでご紹介です。
ここでは「タグ情報」の移行を例に説明を進めていきます。
まず、
移行先アカウントの画面から手動で作成した設定は、別アカウントからの移行によって上書きされることはありません。→表3参照
(表3:移行によるタグ情報の反映内容|1回目)
移行元 | 移行先 | 移行先(結果) | メモ |
---|---|---|---|
AA | aa | BB | 既存設定の上に、逆順で移行(追加)される |
BB | bb | AA | |
ー | ー | aa | 既存設定は下にスライドする |
ー | ー | bb |
次に、
移行処理によって、移行先で作成された設定情報は、その後の移行により上書きされることとなります。→表4参照
(表4:移行によるタグ情報の反映内容|2回目以降)
移行元 | 移行先 | 移行先(結果) | メモ |
---|---|---|---|
CC(AAを変更) | BB | DD | 変更前の設定値に対してい上書き移行が行われる |
DD(BBを変更) | AA | CC | |
ー | ー | aa | 変更なし |
ー | ー | bb |
この仕様の良いところは、この上書きを意識して利用することで
何度でも移行(上書き)を行うことが可能という点です。
移行元アカウント側で改善の変更が発生した場合は、改めて移行するだけで移行先にも反映させることができますからね。
(ただし大規模な変更を行う際は上書き移行はあまりオススメできません。広範囲の上書き動作検証は行っていないので動作も未知。)
逆に、上書き移行を求めていない場合に、この事象が発生してしまうとかなり大変です。
データ移行した設定を流用して(変更して)別の仕組みを構築したりしていると、意図しない上書きが発生して既存の仕組みに影響が出てしまうこととなります。
データ移行は元に戻せませんし、何がどのように変更されたかという情報は移行作業者しかわからないので、記憶と手作業で復旧していくしかなくなります。
過去にデータ移行を行ったアカウント間で再度データ移行を行う場合には、設定(過去に移行した項目など)を使い回していないか十分把握しておくようにしましょう。
まとめ
これまでの説明でデータ移行が強力な効率化ツールになることはご理解いただけたのではないでしょうか。(夢じゃなかった。)
また、「データ移行無しのLステップなんて考えられない」 と言いたくなる気持ちも少しは分かっていただけたでしょうか。^^
私も自分自身のビジネスのためにポチポチ触るLステップであれば、そこまで意識する必要はないと思っています。
ただ。人様のLステップを触るということであればやはり、データ移行使いこなして作業したいよな〜などと。
最小工数で最大の成果を出したいですし、少しでも精度の高い分析結果を元にクライアント様のビジネスに貢献していきたいですからね。
今回は細かい話が多かったにもかかわらず、最後まで読んでいただきありがとうございました。
どなたかの参考になれば幸いです。
また、Lステップは今かなり勢いのあるサービスなので進化のスピードも早いです。最新情報は公式ツイッターなどからGETしましょう。