タイトル:EBSのバックアップ自動化はAmazon DLM
Amazon DLM の概要
Amazon DLM (Data Lifecycle Manager)では、EBSのバックアップであるスナップショットの作成、保存、削除を自動化することができる。
スナップショット管理を自動化するメリットは以下の通り。
- 定期的なバックアップスケジュールを実施して貴重なデータを保護する。
- 監査担当者または社内のコンプライアンスが必要とするバックアップを保持する。
- 古いバックアップを削除してストレージコストを削減する。
24時間おきにスナップショットの取得したり、世代管理や保持日数を指定したスナップショット削除が可能となる。
Amazon DLM の仕組み(要素)
スナップショット
スナップショットとは、EBSのバックアップ手法のこと。
連続するスナップショットは増分(差分)のみで、以前のスナップショット以降に変更されたボリュームデータのみが含まれている。
ターゲットのリソースタグ
バックアップ対象となるEBSボリュームを識別するためのタグのこと。
タグによって指定されたEBSボリュームのスナップショットが作成される。
スナップショットタグ
Amazon DLM により作成される全てのスナップショットに適用されるタグのこと。
このタグの適用により、他の方法で作成されたスナップショットと区別することができる。
適用されるタグは次の通り。
- aws:dlm:lifecycle-policy-id
- aws:dlm:lifecycle-schedule-name
- aws:dlm:expirationTime
- dlm:managed
なお、カスタムタグを指定してスナップショットに適用することもできる。
ポリシースケジュール
ポリシーによってスナップショットが作成されるタイミングを定義する。
ポリシーは、最大4つのスケジュール(1つの必須スケジュールと、最大3つのオプションのスケジュール)を持つことが可能。
1つのポリシーに複数のスケジュールを追加すると、
同じポリシーを使用して異なる頻度でスナップショットを作成できる。
(例)
毎日、毎週、毎月、および毎年のスナップショットを作成する”単一の” ポリシーを作成することが可能。
これにより、複数のポリシーを管理する必要がなくなる。
ライフサイクルポリシー
前述の要素を組み合わせて「ライフサイクルポリシー」を作成することにより、
どのリソースのスナップショットを、いつ作成し、いつまで保存するかを指定するポリシーを定義することができる。
ライフサイクルポリシーの設定内容は以下の通り。
- リソースタイプ
- 管理対象とする AWSリソースのタイプを定義する
- VOLUME を指定すると個々のボリュームのスナップショットを作成
- INSTANCE を指定するとインスタンスのボリュームからマルチボリュームスナップショットを作成
- ターゲットタグ
- 管理対象とするEBSボリューム(またはEC2インスタンス)を識別するためのタグを指定する
- スケジュール
- スナップショット作成の開始時間と間隔を指定する
- ポリシーには最大4つのスケジュール(1つは必須)設定が可能
- 保持期間
- スナップショットの保持方法を指定する
- スナップショットの合計数または各スナップショットの保存期間を指定する
Ref
Amazon EBS スナップショットライフサイクルの自動化|公式
Amazon DLM で簡単!スナップショット世代管理|Qiita:@quickguard さまの記事。CLIコマンドまで載っているので参考になる。